わたしは根っからボクシングが好きで、浅草公会堂のゴミ試合の四回戦などにも、よくでかけてゆきますが、KOのあった夜は、ジムの出口の観客が、みんな「自分がKOしたように」肩をいからせて、眼をかがやかせてでてくるのです。まさに自分が競馬にのめり込む理由がここにある。
これは、試合の熱っぽさに感動したからだけではなくて、「自分のかわりに戦った」選手と自分とが混同されて、何となく自分も勇ましい気分になってしまうからなのでしょう。
2011年2月20日フェブラリーSが自分が初めて競馬場で観戦したレースだった。
一足先に大学生になった友人Sくんの助言通り、一番人気のトランセンドの単勝を1000円買い、結果は逃げ切って1着。
この日は自分の合格発表の日でもあって、トランセンドが逃げ切ったのと自分が浪人生活から逃げ切ったところになんとなく重なるところを感じたのを覚えている。
人間って「自分のかわりに戦う」存在に惹かれるんだろうなぁ。
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